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なんで日本の大学教育は叩かれてるの?アメリカ型より日本型システムの方が理にかなっている

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日本の大学教育ってなぜだか結構叩かれていますよね。

とくにアメリカなど欧米の大学と比較して、日本の大学では勉強しなくても卒業できるから学生が勉強しない、一方欧米では課題がたくさん出るので学生はちゃんと勉強している。日本の学生はもっと勉強すべきだ、というような話を耳にします。

 

私は日本で大学いって、今はカナダの大学で留学しているんですが、両方経験してみて思ったのは日本の大学のほうが大学のあるべき姿なんじゃないかということです。

大学は行きたい人が行くところ

まず大前提として、大学というのは決して義務教育ではなく自主的にもっと勉強をしたいと思った人が来るべきところです。

 

高校を卒業したら大学に行かずにフルタイムで働き始める人もかなりの数いるわけですから、そういう道を選ばずにお金を払って勉強する道を選ぶということはそれなりの自主性が求められます。

 

自主的に勉強する気がない人が大学に入るのはそもそもおかしな話で、大学というのはそういう自主性がない人を強制的に勉強させるところではなく、自主的に勉強したい人を伸ばす場所であるべきです。

日本型システムがいい理由

そういう観点で考えると、欧米型の課題がたくさん出て強制的に勉強させられるシステムよりも日本型の放牧型システムのほうが理にかなっていると思いませんか?

 

私の行っているカナダの大学の学生を見ていると、本当に常に課題に追われていて平日はもちろん週末も図書館にこもってずっと課題をやっている人が山ほどいます。

自主的に勉強できない人にとってはそうやってたくさん課題を与えられて、課題さえこなせば成長できるよっていう状況のほうが良いのかもしれませんが、自分から進んで勉強できる人にとっては、課題を与えられすぎると課題ばかりに時間を取られて自分のしたい勉強が進まなくなってしまいます。

つまり、このやり方はやる気のない学生を引っ張りあげるには良いけどやる気のある学生をさらに伸ばすにはあまり向いていないのです。

 

一方、私は日本では京大に行っていたんですが、京大では単位は降ってくるものだと言われていて単位を取るだけならかなり余裕でした。

でも単位を取るのが簡単だから学生は全然勉強しないのかというとそんなことはなく、自分の興味のある教科書を勝手に選んで仲間を集め、週一とかで集まって教科書を読み進めていく「自主ゼミ」なるものをやったり、授業とは関係なく一人で勝手に勉強を進めたりして勉強している人はたくさんいました。

つまり、日本の放置型システムだと自主的に自分のしたい勉強ができるのです。

 

私はこういう自主的に勉強をするというのが大学での勉強の本来のあり方だと思っています。

大学で自主的に勉強する習慣をつけることができれば、大学を卒業してからも貪欲に勉強してさらにステップアップしてけます。

一方課題を与えられないと勉強できないような人になってしまうと、大学を出て課題を与えられなくなったらなかなか成長できなくなってしまいます。

 

ですので、日本の放牧型システムは自主的に勉強する力を伸ばして大学を出てからも勉強を続けられる人を育てるのに向いているシステムだと思います。

弊害もある

日本型のシステムの弊害として思いつくのは、やる気のない学生は勉強せず4年間無駄にしてしまう可能性があるということでしょうか。

 

ただ勉強を自主的にする気がないんだったらそもそもなぜ大学に入ったんだという話なので、そういう人が救えないから日本の大学システムは良くないと言われるとちょっと大学に多くを求めすぎなんじゃないかと思います。

 

大学では自主性が求められるものなんだと割り切って、とりあえず高校生は大学に入って本当に進んで勉強したいのかどうか考えてから大学に入るべきです。

まとめ

日本の放置型大学システムはやる気のある人を伸ばしぐうたら学生は無駄な4年間を過ごすシステムですが、本来大学はもっと勉強したいという人が来る場所なので、勉強するかどうかが学生の自主性に任されている日本の大学が大学のあるべき姿なんじゃないかと思います。

 

少なくとも私は勉強しろ勉強しろとおしりを叩かれて勉強したくはないので、日本の大学の方が性にあっているなと思いました。

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