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カナダで留学先を探している人向けにウォータールー大学を全力で紹介

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私はウォータールー大学(University of Waterloo)に通っているのですが、日本での知名度はほぼゼロと言っていいくらい低くてちょっと悲しいので、今回はウォータールー大学について全力で紹介したいと思います!

 

ちなみにウォータールー大学の私の勝手なイメージは日本でいうと東工大的なボジションで、理系中心の非常に優秀な大学だけど一般的な知名度は低めといった感じです。

概要

ウォータールー大学はカナダのオンタリオ州ウォータールーにある理系中心の大学で、1957年に設立された比較的あたらしい大学です。

 次の6つの学部から成り立っています。

  • 数学部(Mathematics)
  • 理学部(Science)
  • 工学部(Engineering)
  • 応用健康科学(Applied Health Sciences)
  • 環境学部(Environment)
  • 人文学部(Arts)

 

学生数は、学部生が3万人、大学院生が5千人ほど在籍しています。

(一応)都市型の大学で、ウォータールー市のど真ん中にキャンパスがあります。ウォータールー自体がそんなに大きな町ではないので「都市」って感じはあまりしませんが。

特徴

ウォータールー大学にはいくつか他にはない特徴があり、最近人気急上昇中です。

Co-opプログラム

学部生の大半はCo-opプログラムに所属しています。

Co-opプログラムと言うのは簡単に言うとインターン制度のことで、Co-opプログラムの学生は始め1年ほど大学で勉強して、その後は1学期ごとにインターンシップの学期と大学で勉強する学期を交互に過ごします。

最終的には合計で2年間ほどインターンをして、5年間で大学を卒業します。

 

インターン経験は当然レジュメ(履歴書)にもかけますので、Co-opの学生は大学を卒業時点ですでに2年間の就労経験があってその後の就職活動などにも非常に役立つようです。

また、大学在籍中に2年間の就労経験を積めるので、学部を出たらすぐにMBAなどの就労経験を要求する大学院にも申し込めるようです。

 

ただ、Co-opの学生は非常に忙しく、彼らは毎学期勉強をしながら次の学期のインターン先を探すため就職活動をする必要があります。

 

カナダの他の大学もCo-opプログラムを導入している大学もあるそうですが、Co-opプログラムを導入したのはウォータールー大学がカナダで初めてで、今もウォータールー大学ほどの規模でCo-opプログラムを行っている大学は他に類を見ません。

 

ちなみに、インターンで外国に行く人も多く、アメリカやヨーロッパ、日本にインターンに行く学生もいるようです。

(日本でインターンしても給料は良くないらしいので、日本好きの人しか日本には行かないそうですが)

ベンチャー支援

また、ウォータールー大学では在学中にベンチャー起業する人が多く、大学も積極的に支援しています。

私の研究室の同期も学部の時に起業して大学院では自分の会社の製品に関する研究をしています。

 

Co-opブログラムの学生が、インターンシップする代わりに自分で起業して働くという例も結構あるようです。

数学部(Faculty of Mathematics)

ウォータールー大学には数学部(Faculty of Mathematics)という学部が独立してあります。

多くの大学では数学は理学部(Science)などに入っているので数学部が独立してある大学は非常に珍しいのですが、独立してあるだけあって世界的な評価はかなり高いです。

 

特に近年は数学部の中でもコンピューターサイエンスの人気が非常に高く、例えばTHE世界大学ランキングではコンピューターサイエンスは全世界で23位に位置しています(ちなみに日本だと東大37位で京大が53位)。

学費

学費はプログラムによって違うので、ウォータールーが一番力を入れているコンピューターサイエンスの例を見てみましょう。

カナダの大学はカナダ人と外国人で学費が違い、外国人がコンピューターサイエンスで勉強しようと思うと一年目の学費は$26,882(230万円くらい)かかります。

 

高っ!!と思った方もいるかもしれませんが、実はこれでも安い方です。

例えばトロント大学でコンピューターサイエンスを勉強しようとすると、一年目の学費はなんと$41,920(360万円くらい)かかります!あまりの高さにUniversity of Tuitionと呼ばれているとかどうとか。

評価

日本での知名度は低いですが、世界的には良い評価を得ています。

大学ランキングでどれくらいの位置なのかちょっとみてみましょう。

カナダ国内ランキング

カナダ国内ではMaclean'sというところがランキングを出していますが、ウォータールー大学はCanada’s most innovative university(カナダで最もイノベーティブな大学)という項目で25年間連続1位を取っています。

世界ランキング

世界ランキングはいろいろあるんですが、有名なTHE世界大学ランキングをみてみるとウォータールー大学は173位に位置していました。

ちなみに日本の大学は

39位:東大

91位:京大

201-250位:東北大

251-300位:阪大・東工大

と言った感じでしたので、東大京大よりはちょっとしただけど他の旧帝大よりはちょっと上って感じなんですかね。

 

それなりにいい大学ってことです!

日本人学生数

留学生の割合は学部生で17%、大学院生で37%となっています。大学院生だと3人に1人以上は留学生ということですね。

 

この中で日本人の学生がどれだけいるかというと…めったにあわないのでわかりません

噂によるとひと学年に数人くらいはいるとのことなので、全部で少なくとも10人はいるんでしょう。

 

あ、短期の語学留学ではそれなりに来てるみたいです。

キャンパス案内

では次に、キャンパスを覗いてみましょう。

キャンパスの全体像は下の地図のようになっていて、リングロードと呼ばれる環状の道路の内側にほとんどの建物が入っています。

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正門

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メインの入口はキャンパスの南側にあります。

正門と書きましたが特に門はなく、写真のように大学名が書かれたなにかがあります。

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正門を入ってリングロードを反時計回りに進んでいくと、なんと学内に駅が見えてきます!

なお今は工事中で、噂では2017年の秋から動き出すらしいです(が、基本カナダでは工事がのびのびになるので予定通りには行かないことのほうが多いです。)

 

ちなみに写真の奥に見えているガラス張りの建物はEngineering 5という工学部の建物で、かなり新しいのでキレイです。

Engineeringの建物は今のところ6まであって、もうすぐEngineering7を建てるそう。

図書館1

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駅の斜め向かいにはDCと呼ばれる図書館が入っている建物があります。

DCというのは”William G. Davis Computer Research Centre"の略で、誰にちなんでいるのかは知りませんがコンピューターサイエンス関連の人がたくさん生息しています。

 

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DCのなかに入ると図書館への入り口があり、図書館はテスト前になると勉強する学生たちでごった返します。

数学棟

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DCを越えてリングロードの内側に入っていくと、数学の建物Mathematics 3(M3)があります。この建物は2011年にできたので、かなりキレイですね。

 

建物の手前側に渡り廊下のようなものが伸びていますが、ウォータールー大学の建物同士はほぼすべて渡り廊下でつながっています。渡り廊下を使うことで寒い冬に外を通らなくても建物間を移動することができます。

応用健康科学

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M3を越えて北の方に進むと、AHSという応用健康科学の建物が見てきます。(地図には何故かのってませんが、LHIの隣りにあってリングロードの北側に面しています)

 

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AHSの中にはスターバックスが入っていますので、ちょっとコーヒーを飲んでくつろぎたいときにはピッタリですね。

ジム

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リングロード沿いに戻って、リングロードの西側を下っていくと、PAC(Physical Activities Complex)というジムが見えてきます。

 

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ジムにはプールやスカッシュコート、大きな体育館などがあって学生はタダで使えます。

Student Life Centre

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PACの隣にはStudent Life Centre(SLC)という建物があって、中にはフードコートや24時間営業のコンビニ、バスのチケット売り場、歯医者、薬局など、色々な店が入っています。

 

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カナダ人ならみんな大好きティム・ホートンズもSLCの中にあります。

なお、ティム・ホートンズは学内に6店舗もあります。

Quantum-Nano Centre

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SLCの南側にMike & Ophelia Lazaridis Quantum-Nano Centre(QNC)という2012年に建てられた建物があります。

Mike Lazaridisというのはウォータールーに本社がある携帯電話会社ブラックベリーの創業者で、QNCを建てる際に彼が1億ドルの寄付をしたので彼の名前が建物についています。

QNCは量子情報関係の研究拠点になっていて、また大きなクリーンルームも入っています。

 

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QNCの壁はホワイトボードになっていて、テスト前になるとこのホワイトボードで勉強している学生を見かけます。

 

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たまにこんな感じのアートが突如としてホワイトボードに現れたりもします。ワンダーウーマンかっこいいですね。

環境学

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QNCからリングロード沿いにさらに南に行くと、次は環境学の建物Environment 3(EV3) が見えてきます。

建物も緑色で環境を気にしている雰囲気を醸し出しています。

図書館2

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EV3の横を通ってリングロードの内側に入っていくと、2つ目の図書館Dana Porter Library(DP)が見えてきます。

 

図書館の屋上には実はクリスマスツリーの形をしたイルミネーションがあって、冬になるとクリスマスツリーが点灯します。

図書館前には憩いスペースが設置されています。

ESL(Renison)

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EV3からリングロードの外側に行くと、小さな川があります。

 

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川を渡って少し進むとRenisonという語学の授業が行われる建物が見えてきます。

条件付き合格で語学の授業を取る必要がある場合や、英語以外の外国語(日本語もあるよ)の授業を取る場合はこちらのRenisonで授業を受けます。

まとめ

以上、ウォータールー大学の紹介でした!

ウォータールー大学はぼちぼちいい大学(日本で言うと旧帝大くらい)ですので、カナダで留学を検討している人は候補に入れてみてください。

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