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ambitious と aspiringの違い

皆さん"Boys, be ambitious." (少年よ、大志を抱け)という言葉をご存知ですよね?

そう、北海道大学(当時は札幌農学校)で教師をしていたクラーク博士の言葉です。

 

この言葉があまりに有名なので、私は「大志を抱く」や「野心的」というとambitiousという英語しかぱっと出てこなかったのですが、実はaspiringという単語を調べると「野心のある」という意味が書いてあるんですよね。

 

両方「野心のある」という意味なんだったら、一体この2つってどうやって使い分けるんでしょう。"Boys, be aspiring."ではだめだったんでしょうか。

ということでちょっと調べてみました。

辞書の定義

Cambridge dictionaryによるとそれぞれ

aspiring: wishing to become successful in a particular type of job:
ambitious: having a strong desire for success, achievement, power, or wealth:

となっています。これを見るとaspiringの方は仕事に関してで、ambitiousのほうがもっと広い範囲に適応できる感じなんでしょうか。

次にオックスフォード現代英英辞典を見てみると

aspiring: wanting to be successful in life
ambitious: determined to be successful, rich, powerful, etc

これだと、aspiringも仕事だけでなくもっと広く適応できそうですよね。ただaspiringが"wanting to be"なのに対してambitiousのは"determined to be"(固く決心して)となっていて、ambitiousの方が思いが強そうな印象を受けます。

カナダ人に聞いてみた

なんかよくわからなくなってきたので友だちのカナダ人に聞いてみました。それによると、

 

ambitiousはその人自身を表現するのに使う。

e.g. John is ambitious.(ジョンは野心家だ)

 

aspiringは「何かになりたがっている」というのを表現するのに使う

e.g. John is an aspiring actor. (ジョンは俳優になりたがっている。)

 

ちなみにJohn is an amitious actor.というと「ジョンは野心的な俳優だ」という意味になるのでJohn is an aspiring actor. とは意味が違います。

また、John is apiring. という使い方は非常に不自然に聞こえるとのことでした。

 

というわけで、辞書では似たような感じに書いてありましたが使い方は全然違いました。

残念ながら、Boys, be aspiring. とは言えなさそうですね。

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