【映画感想】「Hidden Figures」1960年代にNASAで活躍した黒人女性数学者たちの話
2017年オスカーの作品賞にノミネートされた「Hidden Figures」という映画を見てきました。
なかなか見ごたえのある映画で面白かったので紹介します!(ちょっとネタバレありです。)
ちなみに、日本公開日はまだ未定のようです。
概略
この映画は、1961年を舞台にNASAで働くアフリカ系アメリカ人である
- キャサリン・ジョンソン
- メアリー・ジャクソン
- ドロシー・ヴォーン
の3人に焦点を当てた映画です。
この黒人女性3人が、差別や偏見に負けずNASAで大きな成果を上げる様子が描かれています。
この3人の中でも特にキャサリン・ジョンソンは、NASAでの功績をたたえて2015年に大統領自由勲章を受賞しています。
感想
差別について
まだまだ女性への差別や黒人での差別が大きかった1960年代のアメリカが舞台ですので、女性だからという理由で会議に参加させてもらえなかったり、バスの座る位置や図書館の利用できる範囲が有色人種と白人とでわけられていたりと当時の様子がわかりやすく描かれており、色々考えさせられる映画でした。
日本人の私からすると当時の黒人差別がどのようなものだったのか実際のところは知るよしもありませんが、その一端だけでも垣間見れた気がします。
ただ、全体としては「黒人差別」や「女性差別」を全面に押し出したものではないので暗い雰囲気はなく、楽しんで見ることができる映画です。
ジム・パーソンズ(ビッグバン★セオリーのシェルドン)
あと、ビッグバン・セオリーのシェルドン役でおなじみのジム・パーソンズが嫌な上司・ポール役で出ていたりして、彼が喋るたびにシェルドンを思い出して若干笑いそうになりました。
ビッグバン・セオリー好きならジム・パーソンズを見るためだけでもこの映画を見てみたら良いんじゃないかと思います。
シェルドンと同じように「プロトコルが云々…」と言ったりもしているので、どんどんシェルドンに見えてきますよ。
シェルドンと同じようにちょっとひねくれた性格ですが、憎めない感じのキャラクターになっています。
取ってつけた感がなくはない
ただ、この映画はノンフィクション映画というわけではなく実話をもとにしたフィクションですので、若干見る人の共感を狙ってるんだろうなーと感じられるシーンが目につきました。
ケビン・コスナー演じるキャサリンのチームの責任者が黒人用トイレ"colored ladies room"のサインをハンマーで壊してNASA内では黒人も白人も関係ない、というシーンや、ずっとキャサリンに冷たく当たっていたポールが最後のシーンではキャサリンにコーヒーを入れていたりと、斜に見るとなんだか無理やり作ったんだろうなと思えなくもなかったです。
あとはなんかNASA内の白人エンジニアたちがみんな能無しみたいな感じに描かれていて、流石にそんなことはないだろうと少し違和感がありました。
全体としてはまとまっていて非常に見やすい映画
少し違和感があったりはしましたが、全体的には万人受けするような感じの内容になっていてよくまとまっていたと思います。
当時の黒人差別などの状況の一端も垣間見れますし、その上で暗い気持ちにはならず、最後まで楽しんで見ることができるのでオススメです。
英語がちょっと難しかった
あと、私のレベルではまだ英語が難しくてわからないところも結構ありました。
かなり崩した発音とかは全然出てこないのですが、やはりアメリカ南部が舞台ということで少し慣れない感じのアクセントでうまく聞き取れませんでした。
英語学習としてはララランドとかに比べると少し難易度が高い気がします。
まとめ
日本公開日はまだ決まっていませんが、公開されたら日本でもかなり流行るんじゃないかと思います。
日本で公開された際にはぜひ見てみてください。
1960年代のアメリカについて新しい発見があって面白いです。