【大学院留学】出願前の電話インタビュー(面接)の内容と対策
もしあたなが理系の大学院に留学しようとしているなら、志望先の教授にはぜひ事前に連絡を取っておくべきです。
対面で話ができれば一番良いと思いますが、海外にいる教授と会う機会はなかなかありませんし、大学をいくつも出願する場合は全員に会うことは実質的には不可能だと思いますので、大概の場合メールでコンタクトを取ることになります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ
→→ 【大学院留学】出願前に志望先の教授へのメールは必須。テンプレートも公開中!
さて、メールで連絡を取ると次のステップとして興味を持ってもらえた場合にはスカイプや電話でインタビュー(面接)をしたいといってくれる場合があります。
私は計14人の教授にメールを送って、そのうち2人からインタビューを受けたのですが、その時はインターネットで探しても電話インタビューについての情報があまり見つかずかなり不安を抱えたままインタビューを迎えたので、今回はどんな内容だったか簡単に紹介します!
※北米・ヨーロッパでは工学系の大学院の選考過程には普通インタビューは入っていません。そのため、ここで紹介しているインタビューは非公式なものです。ただし、インタビューで好印象を与えられると合格の可能性があがるはずです。
※もう少し掘り下げて説明すると、北米やヨーロッパの理系大学院では、初めからどこかの研究室に所属して勉強+研究を始める場合と、初めは研究室に所属せず授業だけ受けてしばらくしてから研究室に配属される場合があります。(大学によってはいろんな研究室をインターンみたいな形で回ってから所属する研究室を決めるところもあるようです。)
仕組みは大学によって異なるのですが、初めから研究室に所属する形を取っているところは研究室の教授が合否を握っていたりするので、その場合はインタビューの出来はかなり合否に影響します。
インタビュー方法・時間
私は電話でのインタビューが1件、スカイプインタビュー(音声のみ)が1件でした。
インタビューを受けたのは
- アメリカの大学(UCLA)
- ヨーロッパの大学(EPFL)
の2大学で、インタビュー時間はいずれも20分程度でした。
時差があるので朝早くか夜遅くにインタビュー時間を指定される事が多いと思います。
事前準備・対策
インタビューをしたいと言われた場合は入念に事前準備を行いましょう。
私が行った事前準備は
- 研究室のウェブサイトをよく読んでだいたいの研究内容を把握する
- ウェブサイトに載っている研究の内、興味あるものについて論文を読む
- メールに添付した自分のCVを読み直す
- 志望動機などの基本的な事項について英語で説明できるように練習する
- 質問事項を考える
研究室での研究内容を調べる時に注意すべき点は、実はここ数年は誰もやっていない研究もウェブサイトに載っている可能性がある点です。
そういう研究は入学してからできる可能性はあまり高くないので、今その研究室で力を入れている研究が何かを調べるようにしましょう。
簡単に調べるには、研究室のPublicationリストをみて最近の論文がどのような内容かを調べるのが手っ取り早いです。
(Publicationリストがない場合はGoogle Scholarで教授の名前を検索しても調べられますが、そもそもウェブサイトに最近のPublicationリストがないような研究室は避けておいたほうが無難です。)
ここ数年のうちに同じ分野の論文が何本か出ていたら、その分野は力を入れて研究しているはずです。
聞かれた内容
私が20分間のインタビューで聞かれたのは次のような内容でした。
- これまでの研究や現在やっていること、大学院に進むモチベーションやゴールなど、自分自身のことについて簡単に説明
- 研究室では実験をやりたいのかシミュレーションをやりたいのか(実験もシミュレーションも両方やっている研究室だったので)
- なぜこの大学のこの研究室を志望するのか
- 具体的にどの研究に興味があるのか。なぜ興味があるのか。
非常に基本的な質問ばかりですので、しっかり事前に準備しておけば英語が苦手でもなんとかこなせるんじゃないかと思います。
私が聞いた質問内容
またインタビューの最後には何か質問があるか聞かれます。基本的には気になることがあればどんどん聞けば良いと思いますが、参考のため私が聞いたことを書いておくと
- TOEFLの点数は足りているか、もっと高得点を取ったほうが良いか
- 修士1年目は授業メインなのか、研究も同時進行なのか
- (EPFL)授業や研究室では英語を使うのか。フランス語を勉強しておく必要はあるか。
などを聞きました。
まとめ
英語でのスカイプインタビューと聞くと難しそうですが、聞かれることはだいたい予想がつくので事前準備をしっかりして練習しておけばなんとかなるはずです。
聞き取れなかった場合は
"Could you say it again?"
"Could you speak more slowly?"
といってもう一回言ってもらいましょう。
以上、出願前のインタビューについてでした!