留学のためTOEFLとIELTS両方受けた私がどっちがオススメか解説する
こんにちは、カナダ留学中のシンです。
留学時に必要な英語の試験で最も一般的なものとして、TOEFL iBTとIELTSという2つの試験があるのをご存知でしょうか。
私が留学用に英語の勉強をしたときは、IELTSのことは全く考えず始めはTOEFL一筋で勉強していたんですが、思ったようにTOEFLの点数が上がらなかったのでしかたなくIELTSも受けてみたりとだいぶ迷走してしまいました。
これから留学の準備をしようとしているあなたが私のように迷走しないよう、TOEFLとIELTSの違いとどちらがオススメかを紹介します。
TOEFL iBTとIELTSの概要
TOEFL iBTとは
TOEFLはアメリカで開発された試験です。アメリカやカナダを始め、世界中で英語の試験として利用されています。ただし、イギリス留学では使用でません。
リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクション各30点ずつで、合計120点満点のテストです。
IELTSとは
IELTSはイギリスで開発された試験で、イギリス・オーストラリアを中心にこちらも世界中で利用されています。
アメリカの一部の大学では利用できません。
リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクション各9点満点(0.5点刻み)で、合計点も9点満点ででます。
TOEFL iBTとIELTSのテスト形式の違いと難易度
TOEFLとIELTSの最も大きな違いは、TOEFLが全てのセクションでコンピューターを用いて回答(スピーキングもPCに向かって喋る)するのに対し、IELTSでは回答は手書き・スピーキングは対人テストとなっているところです。
各セクションごとに結構違いがあるので順番に見ていきましょう。
リーディング
リーディングはTOEFLもIELTSも対して変わらず、700~800字程度の文章を20分間で読んで問題に回答します。
難易度もほぼ同程度だと思います。
リスニング
リスニングは結構違いがあります。
まず違うのはアクセントです。
TOEFLはアメリカ英語なのに対し、IELTSではイギリス英語やオーストラリア英語など色々な国のアクセントが出てきます。
また、問題形式も異なります。
TOEFLはすべて選択問題ですが、IELTSでは選択問題の他に穴埋め問題があったり、住所や人名の書き取り問題があるので慣れが必要です。
他にも、TOEFLはリスニングが終わってからしか問題が見れないのですが、IELTSでは問題を見ながらリスニングができます。
TOEFLリスニングは一つ5分程度と長いので、どんな問題がでるかわからないまま集中して聞き続けるのはかなり難易度が高いです。
総合的に見るとIELTSのリスニングのほうが慣れが必要ですが、慣れてきたらIELTSのほうが難易度は低めだと感じました。
スピーキング
TOEFLスピーキングはコンピューターに向かって喋ったのが録音され、あとで試験官が採点する形式ですが、IELTSスピーキングは普通に試験官と一対一で試験を行います。
また、TOEFLでは講義形式の文章をリスニングしてからそれをまとめるなど、リスニングをスピーキングの複合問題がありますが、IELTSでは純粋にスピーキングだけの試験です。
難易度としては、私はIELTSの方が点数が取りやすいんじゃないかと感じました。
ただし、これはあなたがパソコンに向かって喋るほうが得意か人と喋る方が得意かにもよるので一概には言えません。
ライティング
大きな違いとしては、TOEFLではリスニングとライティングの複合問題がありますが、IELTSは純粋にライティング問題だけです。
また、TOEFLはパソコンとキーボードを使って書いていきますが、IELTSは紙と鉛筆です。
問題の難易度自体はどちらも同程度だと思いますが、私は手書きよりタイピングの方が速く書けるのでTOEFLのほうがやりやすかったです。
TOEFLとIELTSどちらを受けるべきか
まずは国と大学から判断
あなたがTOEFLとIELTSのどちらを受けるべきかは、まず留学したい国と大学がどこかで変わってきます。
イギリスに留学したい場合はTOEFLが使用できませんので、問答無用でIELTSをうける必要があります。
(TOEFLのサイトにはイギリスで使用できると書いてありますが、イギリス政府のサイトのリストではTOEFLを発見できないので実際のところはよくわかりません。ただ2014年に一度TOEFLが認められなくなって、今後どうなるかもわからないので取り敢えずイギリス留学ではTOEFLは避けておいたほうが無難です。)
アメリカに留学したい場合はTOEFLが一般的ですが、多くの大学でIELTSも受け付けています。
その他の国は大体IELTSとTOEFLの両方を受け付けている場合が多いです。
ですので、まずは行きたい大学を全部洗い出して、TOEFLとIELTSのどちらを受け付けているか調べましょう。どちらか一方しか受け付けていない大学があるなら、そこに合わせて受ける試験を決める必要があります。
まだ志望校なんて決まっていない、という方はイギリス行きたいならIELTS、それ以外の国ならTOEFLを受けておけば間違いないです。
両方認められていたらどっちを選べばいい?
あなたの志望する大学が両方のテストを認めていたら、次の三点からどちらのテストを受けるか決めましょう。
- タイピングが得意かどうか
- リスニングが得意かどうか
- 志望校の必要条件に違いはあるか
タイピングが得意かどうか
TOEFLライティングはパソコンに打ち込んでいきますので、タイピングが苦手な方は致命的です。
タイピングが苦手なら迷わずIELTSを受けましょう。
リスニングが得意かどうか
TOEFLではライティングとスピーキングのセクションに、リスニングとの複合問題があります。
これらの問題はリスニングができないと点数が取れないので、リスニングが苦手な人はライティングとスピーキングの点数も取りにくくなってしまいます。
IELTSは複合問題はないので、リスニングが他のセクションに比べて苦手という人はIELTSを受けましょう。
志望校の必要条件に違いはあるか
各大学が入学に必要な点数を提示しているんですが、TOEFLとIELTSで必要な点数が結構違う大学があります。
例えばTOEFLなら100点必要で、IELTSなら7.0必要という大学があったりしますが、TOEFLで100点取るよりIELTSで7.0取るほうが断然簡単です。
(私はTOEFL 97点でしたがIELTSは7.5取れました。)
このように、志望校の必要な点数を見て取りやすそうな方があったらそっちを受けるようにしましょう。
IELTSとTOEFLの換算は例えばこちらが参考になります。
他のテストとのスコア換算 -IELTS情報・学習ポータルサイトIELTSナビ
まとめ
以上、TOEFLとIELTSについてでした。
ざっくりまとめると、
志望校が決まっていない場合は
- イギリス行きたいならIELTS
- イギリス以外ならTOEFL
志望校が決まっていて、IELTSとTOEFLどっちも使える場合は
- タイピング苦手ならIELTS
- リスニング苦手ならIELTS
- あとは志望校の必要要件を見て取りやすそうな方を選ぶ
てな感じでTOEFLかIELTSかを決めれば良いです。