社会人ドクターへの道:出願
こんにちは、シンです。
前回の記事で、「社会人ドクター目指すことを思い立った」という話を書きましたが、着々と準備を進めており、ようやく出願まで完了したので社会人ドクター出願までのステップを紹介します。
(基本的には普通のドクターと同じステップのはずです)
出願書類集め
募集要項
出願するには出願に必要な書類を集める必要がありますが、何が必要かは大学によって異なります。
必要書類は募集要項に書いてあるので、まずは募集要項を入手する必要があります。
募集要項は大学に直接行って入手することも可能ですが、郵送で取り寄せることも可能ですので大学が遠い、平日に行けない等の場合は郵送で取り寄せましょう。
※募集要項自体はウェブから見れたりもしますが、募集要項に履歴書など出願書類もついてきますので、出願するつもりなら紙の募集要項をゲットする必要があります。
※欧米の大学はネットで完結していて情報収集・出願が楽なんですが、日本はまだ紙ベースで出願する必要があるのでとても面倒ですが頑張りましょう。
TOEIC
多くのの大学はTOEICなどの英語力を証明する試験の結果が必要になります。
私が出願した大学は、必要得点は募集要項には書いていませんでしたが、直接教授に聞いたら教えてくれました。(確か500点か600点って言われたような、、正確な数字忘れた)
注意点としては、社会人の方は会社で団体受験のIPテストを受けている場合も多いと思いますが、大学の出願ではIPテストの結果は使えない場合があることです。
正規のTOEICは試験日程も限られているので、出願に間に合うよう気を付ける必要があります。
※私の出願大学では、実はTOEICの結果がなくても口頭試問を英語で行えばOKという抜け道はあるそうです。もし受験が間に合わなくても、諦めずに教授に確認すればこういった抜け道を提案してくれるかもしれません。
成績書・卒業証明書
学部や修士課程の成績書、卒業証明書も必要になります。
卒業大学に問い合わせれば入手できますが、こちらも入手までに時間がかかる場合があるので早めに動き出しましょう。
特に、海外の大学を出ている場合はかなり取り寄せに時間がかかりますので要注意です。
私の場合はカナダから成績を取り寄せましたが、一ヶ月以上かかりました。
出願先の教授と連絡
博士課程に出願する場合は、事前に研究室の教授と連絡を取って許可をもらうことが(ほぼ)必須です。
私は、出願までに計3回教授を訪問しました。
1回目:博士号を取りたい旨伝える
1回目の訪問(4月)では、まず博士号を取りたい旨を伝えました。
持参した書類は
- 履歴書
- これまでの研究概要
- 業績リスト
の3点で、これまでどんな研究を行ってきて、どんな内容で博士号を取りたいか、という点をお話しました。
このときに、博士号を取るためにどの程度の頻度と期間大学に行く必要があるか、という内容も相談しました。
2回目:博士論文の構成相談
2回目の訪問(6月)では、博士論文の構成案を持っていき、構成の相談を行いました。
正直この段階で博士論文の構成が決まっている必要はないですが、できるだけ早く博士号を取りたいという思いから先走ってここまで準備しました。
この段階で、入学後にこんな感じの内容で投稿論文を書けば良いんじゃないか、という話も行いました。
3回目:出願書類の受け取り・論文投稿の相談
3回目の訪問(7月)では、出願書類の受け取り(専攻長の印鑑が必要な書類があったので)と、投稿する論文の内容相談を行いました。
投稿論文についてもこの段階で話す必要は本来ないですが、例によって先走って相談しています。
会社での根回し
出願手続き・指導教官との連絡を進めると同時に、会社の根回しも行いました。
私の場合上司が理解を示してくれたので話が早く、直属の上司と人事に社会人ドクターになろうとしている旨を伝えるだけでOKでした。
まとめ
こうやって書くと出願までは大した山場もなく進んでいますが、実際には会社での根回しに非常に労力がかかる場合が多いのではないかと思います。
こればっかりは会社の雰囲気や上司次第なので、うまく行くよう頑張るしかなさそうです。
また、指導教官とはできるだけ密に連絡を取るようにしましょう。